私は20代の半ばから、突然髪の毛が抜け出してそれ以降ずっとウィッグや帽子をかぶった生活をしています。
どこか外へ一歩出ようとすると、何かを「装着」しなけらばならないからそれが面倒でどんどん外出も減ってきて。頭が締め付けられる感覚も、やっぱり長時間になるとストレスでどうしても早く家に帰りたくなる。
いつもどこか窮屈そうな自分がいて、ウィッグで出歩いていることも「本当の自分はこれじゃない」って思っていたな。
だからなんとなく隠れたり、隠したくなったり。そんなことをしていたら、どんどん人付き合いが少なくなっていて今はほぼ友達いない。笑
前はそんな自分を責めたりして、自分で自分を苦しめていたなと思う。
私にとって、一番嫌だったのは「ウィッグをかぶること」だったんだよね。
なんていうか、ウィッグのことを敵とさえ思っていて、ウィッグは「恥ずかしいもの」「隠すもの」「私を疲れさせるもの」「強制的にかぶらなければならないもの」という感じで。
こうしなければならない。ああするべき。ベキネバの思考で頭の中いっぱいだったんだよね。苦い、苦すぎる。
だからウィッグには効率の良さと軽さを求めていて、可愛さとか楽しさにフォーカスするなんて目もくれなかった。私がウィッグに対する価値観や思い込みはそんな感じだったから、一切楽しめてなかったんだよね。
ウィッグのお店に行っても、「医療用」とかだったりするし、ファッションウィッグだったとしても年齢層がもっと高めのホントにお祖母様が楽しむような感じの品揃えだったり。
ウィッグを販売する側も、どこか「隠す」ようなエネルギーを感じて無意識に、ウィッグだとバレてはいけないっていう強烈な価値観があったと思う。
それが、自分でも撮影をしてもらったり、自撮りして少しずつ本当に何年もかけて少しずつ(10年以上かかった。)認められるようになったり、今の自分でも十分いいなって思えるようになってきて。
ウィッグに対しても、「せっかくなんだから今の状況を楽しもう」と気持ちを切り替えるようになった時。
今までの「ウィッグはバレてはいけない。隠さなくてはならない」っていう強烈な思い込みが崩壊するYouTubeに出会ったんです。
それがこちら🔻🔻
今までもウィッグ系のYouTubeってたくさんあって見ていたんだけど、髪の毛が無くなった人向けに配信しているものが多くて正直見ていて辛い気持ちになってしまったりしてました。(当時の私は、ベキネバが多い思考だったからそういうのしか目に入らなかったんだろう。)
なんだけど、これは全く違っていて。
ってかむしろ全然違くて、私は衝撃を受けました。
こんなに若くて可愛くて、地毛もめっちゃいっぱいあって、ウィッグをかぶる必要のない人がなぜウィッグをかぶるのーーー!?!?😭って。
これ、人にとったらなんでもないことかもしれないけど
私にとったらもうーーーめちゃくちゃ衝撃的で、私の中の価値観がガタガタガタガタと音を立てて崩れた瞬間でした。
だって、それまでの私の価値観だったら若くてもウィッグを使う人は医療用が多いし、ってかこんなに可愛くて地毛がいっぱいあって普通にウィッグかぶる必要なくないあ?笑
なぜ?なぜ?なぜ?って私はパニックになって自分の価値観を疑った。
ああ〜、そっか。時代は変わったんだ。(ホントにそう思ったよw)この動画で紹介されてるように、今は安くて可愛くて、ウィッグと思えないようなものが多い。
彼女が、ウィッグってバレないように自然にセットしてるのを見て「え!っていうかウィッグってバレても全然可愛いじゃん〜〜〜😭💞」って素直にそう思えたことが自分でも驚きだった。
それに、私は今まで買ったウィッグをそのままかぶっているだけだったということにも気づいた。届いたものが「完成系」で、それが変なカットや形だったらこれ使えない、ハズレだったと言ってお金もウィッグもドブに捨てるようにしていた。
違う違う、ちがーう!!!!
届いたウィッグは、こうやって自分なりにアレンジしたり、カットしたり、整えたりして自分にしっくりくるように作り上げていくものなんだということを知った💞🙏そうか、そうだったのか〜、可愛い人はやっぱり努力やアレンジしてやることやってる。
客観的に、こうやって人のこと見る機会を与えていただいったっていう感じで、なんだか一気に冷静になったんだ。
私の中の凝り固まっていた黒い鉄のようなものが、どんどん溶けていき柔らかくなっていった。
それがちょうど一年前くらい。それからの私はウィッグの楽しみ方を覚え、選ぶものも変わっていった。以前は、人にバレにくいものやなるべく自然なものをという視点で選んでいたけど、今は本当に自分が「なりたい自分」になれるものをという視点で選んでる。
その結果、ピンクだったり、アフロだったり、メッシュが入ったものだったりでどれもお気に入りになった💞
全く価値観が変わってしまった。ウィッグとは、本来こういうものんだっていうのを教えていただいた。自分を苦しめるものから、なりたい自分に変身させてくれるハッピーアイテムへ変わっていった。
コンプレックスが崩壊する瞬間なんて、ホントに一瞬だった。あとは、それを行動に移すかどうかだった。実際に、やって見たら新しい世界があってそこに行けて解放された、自由になれた、ホントに良かった。
それは、私がやってる撮影の仕事にも同じことが言えるなって体現して納得した。
飛び込むまではこわいかもしれないけど、飛び込んだ先は新しい価値観が待っているし、それは自分をもっと自由にしてくれる嬉しいものだと思う。
そんな、私の価値観が崩壊した経験のお話しでした。
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